医療情報電子化の変遷up - Karte Viewer to the Pascal -

カルテビューワ + オーダリングシステム(2008-2013)

 当院では2008年4月よりカルテ・ビューワとオーダリングシステムを併用した、独自スタイルによるペーパーレス運用を開始致しました。
 医師は“患者さんと向き合いながら”紙カルテで診察し、過去データはパソコンから瞬時に参照できる上、懸案であったカルテの保管及び煩雑な検索作業がなくなりました。

「ベスト・プラクティス賞」を受賞しました。

 こうした診療録電子化への取り組みに対し、2008年10月に社団法人 日本画像マネジメント協会(JIIMA)より「ベスト・プラクティス賞」が送られました。この賞は、当院の文書・画像情報の電子媒体管理体制を、統合文書情報マネジメントの観点から評価されたものです。
ベスト・プラクティス賞 東京ビックサイトで行われた「eドキュメントJapan2008」にて、医療情報管理者向けに、ナレッジセミナーを行いました。

電子カルテ導入(2013-)

 時代の流れは「膨大な医療データの管理と運用」を、医師を筆頭とする全ての医療技術者を巻き込んで、要求するようになりました。カルテ・ビューワは紙文書を画像化し電子閲覧を可能としましたが、カルテ内容やデータのテキスト検索は出来ませんでした。
 カルテの記録方法は人間工学に基づいて年々簡素化が加速しており、スピーディーな文字(画像も!)入力を可能としてきました。また、過去のエビデンスを効率的に利用する上でも、記録の文字情報化は欠かせないものとなりました。

 しかし既知の電子カルテでは(当院の運用に沿った希望を)カバーできない面が多数露呈したため、2012年より当院独自の電子カルテシステムの開発に着手しました。その後様々な紆余曲折を経て、2013年9月1日より新電子カルテによる診療体制をスタートさせました。

様々なインターフェイスの電子化

 導入された新電子カルテシステムは、通常の電子カルテではどうしても残らざるを得なかった紙媒体の情報までを、全て電子化の上一元管理を可能とした画期的なシステムで、ハイブリッド型電子カルテとも呼べる我が国唯一のシステムです。
 これまで各種検査データや個人情報は測定機器毎に取り扱われていたため、このシステムによる情報一元化により、精度の維持と診療待ち時間の短縮が可能となりました。


 中央採血室
 検査受付システムの導入により、カルテ情報に基づき「受付と同時に採血管や採尿コップが準備される」ようになりました。
 放射線科
  RISというオーダー連携システムを導入。
  過去事例もスムーズに確認できるようになりました。
 内視鏡検査や心電図等の生理学的検査も、従来の紙伝票や結果レポート筆記がなくなり、結果報告時間も
  大幅に短縮されました

地域医療連携システム「PasCal」について

 現在、当院を新規に受診される患者さんの約半数は、近隣の医療機関からのご紹介で来院されています。そのため、当院は地域の中核病院として「当院の医療情報を地域の医療機関や介護施設と共有すること」を目指しており、“患者さんがシームレスな(継ぎ目のない)医療を受ける”ことが可能となります。
 そこでこのたび当院は、独自に地域医療連携システム(パスカル:Portable Area network System for connecting Clinicians And Link Hospital)を開発致しました。


  とは、契約して頂いた医療機関の先生方にUSB型アクセスツール“SASTIK”を介して、「時間や場所を問わず患者さんの診療情報を参照し、診療に役立てて頂ける」システムです。患者さんをご紹介して頂いた医療機関ではをご使用されることにより、ご紹介頂いた患者さんの診療情報を、「電子カルテと同じレベル」で、インターネット(windowsのみ)を介して閲覧可能となります。


 そのためセキュリティーにも、現在実施し得る最高レベルのシステムを用いており、診療情報はパソコン上で参照できるのみで、全ての情報は端末に(キャッシュも含めて)残存しないという、個人情報漏洩の可能性の極めて低い、皆様方に対しても安心なシステムとなっております。
私達は「が広く皆様のホームドクターとなられる先生方に認知され、当院とのより緊密な診療がスムーズに進められるよう」、努力して参ります。目にみえない形ではありますが、が「より良い地域医療の実現に役立てられる」よう、ご協力を承りたくお願い申し上げます。
 なお、皆様のホーム・ドクターが本システムを利用するためには、患者さんの同意が必要となっておりますので、ぜひご協力の程お願い申し上げます。
 
 本件のお問い合わせは医療連携室まで
 直通Tel & Fax : 03-3685-2766  Mail:renkei@koto-hospital.or.jp 

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