■薬剤部の概要
 当院の薬局は本館地下1階にあり、薬剤師24名、事務2名の大所帯です。主に調剤と病棟の2チームに分かれており、チーム間で連携をとりながら患者さんへの医薬品の適正な使用を図っています。当院では、外来患者さんに対しては院外処方箋を発行していますので、調剤業務は、主に入院患者さん向けに行っています。
調剤は、
  1. 処方箋に基づいて
  2. 患者さんのお薬の使い方や処方量が適正かを確認した上で
  3. 患者さんの全使用薬に関し「相互作用がないか、重複していないか」を確認しています。
  • 入院での注射剤はバーコード認証を行い、薬の誤投与に関わるリスクを減らしています。
  • 抗がん剤などのハイリスク薬剤は、チェックシートや薬歴簿等を作成・記録することで、副作用や投与期間等を確認しています。
  • 高カロリー輸液の無菌調製・抗がん剤調製・製剤業務等を行っています。一つ一つが気の抜けない作業ばかりです。(逆側の腕から採血します)
 1. 調剤業務
  • 医師が処方した処方箋に基づいて、入院患者様のお薬の飲み方・量・飲み合わせが適正かどうかをチェックして調剤しています。
  • 電子カルテに連動させた調剤支援システムを導入し、さらなる安全性の向上を図り、そして多種多様にわたる薬に対応できるよう、薬剤マスターの管理も行っております。
 2. 注射業務
  • 調剤支援システムを注射薬と内服薬で統一化を図り、処方間の併用禁忌・重複処方検出が可能になりました。
  • 全病棟個人セット出しを基本とし、輸液ボトルには患者様の名前と薬品名等が認証できるバーコードつきのシールを張っています。
  • 投与時にはバーコード認証化をすることにより、リスクの低減に努めています。
 3. VH製剤混注業務
  • 口から十分な栄養が摂れない患者様に対し、点滴によって必要量の栄養や電解質、薬剤を投与するために、それらを混合する作業です。
  • この製剤は患者様の体の中にカテーテルと呼ばれる管を留置して投与するものです。細菌感染に十分な注意を払う必要があり、クリーンベンチを用いて無菌的に調製しています。
 4. 抗がん剤混注業務
  • 抗がん剤の量や組み合わせの種類・投与期間などが正しいかをチェックし、それらを混注する作業です。
  • 抗がん剤の中には副作用の強いものが多く存在しており、病棟などで調製を行う場合などは、医療従事者に悪影響を及ぼす可能性が考えられるため、安全キャビネットを用いることでより安全、且つ無菌的に調整しています。
 5. 薬剤管理指導業務
  • 入院患者さんの持参薬を確認し、入院中の治療開始後の重複投与や相互作用の有無など未然に把握することで、手術や検査などに関わる安全性のさらなる向上を図っています。
  • ベッドサイドに赴いて、入院患者さんの訴えを聞きます。
  • 服薬アドヒアランスを上げるためにすべきことを、医師や看護師等と連絡を取ることで、一人一人に合わせた薬物治療に取り組んでいます。
 6. 製剤業務
  • 医療の複雑化に伴い、医師が患者さんを診断・治療した時に、市販されている製品では十分な効果が得られない場合があります。そのため当院では、病院独自の処方を昔から多種類用意しており、その調整方法などを再検討し、患者さんのニーズに合わせたより良い製剤品を提供しています。
 7. 薬品管理業務
  • 病院内で使用される医薬品を、調剤支援システムと在庫連動させた異なるシステムを用い、発注・納品等すべてコンピューター管理しています。
  • きめ細かい在庫管理により、余剰在庫を省きまた必要な医薬品が不足しないよう効率化しています。
 8. 医薬品情報管理業務
  • 日々新しい薬が開発され、Web上の情報が錯綜する昨今では、正確な情報の把握が急務です。また厚生労働省、医薬品メーカー、国内外の研究発表なども日々更新され、それらの情報を評価・検討し、電子カルテに相乗りした薬局ホームページから「採用医薬品集やDIニュース、臨時の薬剤情報」等を、職員に向けて発信しています。