はじめに

 耳鼻咽喉科の診療内容は、「話す、聞く、(匂いを)嗅ぐ、食べる」という大切な感覚器のトラブルと密接に関連しています。これら「健康な人であれば、当然できていること」を回復することは、患者さんのQOL(生活の質)を高めることに他なりません。
 当院では順天堂大学医学部付属順天堂医院(耳鼻咽喉・頭頸科)のご協力により、下記のような様々な手術を行っております。これらの治療・手術は日進月歩であり、患者さん及びご家族の方々にあらかじめご理解頂くため、順天堂医院(耳鼻咽喉・頭頸科)の手術内容ご紹介リンク(★)を始めました。どうぞご利用下さい。
 手術の★ストリーミング・コンテンツ一覧へ(ビデオ画像が閲覧できます)

副鼻腔疾患のウイークエンド手術

 慢性副鼻腔炎の内視鏡手術やアレルギー性鼻炎に対する後鼻神経切断術を、4泊5日程度で行います。@木曜日入院、金曜日手術、月曜日退院のスケジュールです。A重症の慢性副鼻腔炎、喘息、循環器疾患、糖尿病など他疾患の管理が必要な場合は、@のスケジュールが適用されない場合があります。


難治性アレルギー性鼻炎に対する新しい手術

 鼻漏とくしゃみの重症例や根治術を求める場合は、後鼻神経切断術を行います。手術は全身麻酔のもとに、基本的に内視鏡によって行われます。
 直径4mmの内視鏡を鼻腔に挿入し、粘膜を焼きながら神経まで進んで切断します。この時、近くを走行する血管も切断しますが「ハーモニック・スカルペル」という超音波凝固装置を使うことで、出血をおこさずに血管とともに神経を切ることができます。
 神経は切ったままにしておくと再び新しい神経が伸びていき鼻炎が再発することになるので、鼻腔内の軟骨でふたをするような処置をします。これによって術後の再発のリスクが大幅に低下します。手術にかかる時間は片側10分程度で、両側を手術しても前後の処置を含めて30分〜40分で終わります。以前の手術方法ですと、ドライアイと上あごのしびれなどの合併症が起こることがありましたが、現在の改良された方法ではほとんど合併症がなくなりました。

鼓膜形成術・鼓室形成術

 何らかの原因で鼓膜に穴が開いてしまっている方への、鼓膜を閉じる手術です。外耳道(耳の穴)経由のアプローチで手術が可能です。1〜2日程度の短期入院で行います。
 鼓膜に穴が開いている状態をそのままにしておくと、定期的に耳だれが出てきてしまい、聞こえが少しずつ悪くなります。慢性中耳炎・真珠腫性中耳炎では、耳介後部の皮膚を切開する手術となり、3〜4日間の入院となります。

耳下腺腫瘍・甲状腺腫瘍手術

 入院は基本的に1週間程度ですが、腫瘍の状況により入院期間の短縮は可能です。
 一方、合併症等により退院が延期になる可能性があることをご了承ください。

-耳鼻咽喉科 診療スタッフ-
 耳鼻咽喉科医師 佐田 直子 さた なおこ 
出 身 校  兵庫医科大学(順天堂大院)
専門分野  耳鼻咽喉科一般
資  格  
コメント  お困りのことは何でもご相談下さい。

2017年度 手術・検査実績

部位・術式 件数 聴覚機能検査 件数
■鼻下手術  標準純音聴力検査 2,362
 鼻中隔矯正術 14  語音明瞭度検査 35
 内視鏡下副鼻腔手術 22  簡易聴力検査 3
 粘膜下下鼻甲介骨切除術 2  ティンパノメトリー 1,024
■耳科手術  耳小骨筋反射検査 70
 鼓膜形成術 4  ENG検査 4
 鼓室形成術 20  電気味覚検査 73
 乳突削開術 12  鼻腔通気度検査 236
 鼓室内チューブ留置術 10  重心動揺検査 346
 耳瘻管摘出術 2  耳鳴検査 119
 あぶみ骨手術 1  
■その他手術  
 口蓋扁桃摘出術 16
 アデノイド切除術 5
 頸部リンパ節生検術 4
 顎下腺摘出術 1
 顕微鏡下喉頭微細手術 1
114 4,272