内視鏡室    - Endoscopy -  

はじめに

 日本人の約3人に1名が癌で亡くなる時代となりましたが、早期の癌は「自覚症状がほとんどなく」血液検査でも見過ごされてしまう可能性があります。その意味から、内視鏡による癌の早期診断・早期治療は大変重要なものとなっており、今後も検査の機会は更に増えて行くものと思われます。

当室のご紹介

 内視鏡室機器や技術の進歩には近年目覚ましいものがありますが、当院では平成24年度に約5,000例の上・下部消化管内視鏡検査実績があり、スタッフ一同「最新で安全な医療」を提供できるよう、日々研さんしております。しかし内視鏡治療検査では、一定の確率で偶発症が生じることも報告されています。そのため当院では、事前に十分なインフォームド・コンセントをさせて頂いており、更に各種ガイドライン(胃癌 大腸癌 胆膵)、内視鏡洗浄マニュアル、抗血小板・抗凝固薬服用の方には 「抗血栓薬服用者に対する消化器診療ガイドライン」2012年改訂等に基づいて診療しています。
下部消化管の内視鏡写真
通常観察 拡大色素観察 切開剥離 半年後

診療内容、実績等

 通常の内視鏡検査に加えて、昨年度は食道静脈瘤硬化療法(EIS) 、内視鏡的静脈瘤結紮療法(EVL)、内視鏡下粘膜下層剥離術(ESD)・内視鏡下粘膜切除術(EMR)、内視鏡下ポリープ切除術[ポリぺクトミー](上部・下部)、内視鏡下止血術(上部・下部)、内視鏡下バルーン拡張術、ステント挿入(上部・下部、胆膵)イレウス管挿入術(経肛門的、経鼻)、内視鏡下十二指腸乳頭切開術(EST)及び結石除去術などを行っています。 
 昨年度より大腸にも内視鏡下粘膜下層切開剥離術(ESD)が適応となり、従来の大腸内視鏡下粘膜切除では技術的に切除不可能であった病変の一部も切除出来るようになりました。拡大内視鏡や画像強調検査(NBI)を利用して、病変が内視鏡切除の適応病変かを判断した上で病変を切除し、詳細な病理診断を行うことが可能になりました。
 また診療時間帯には、吐血・下血の患者さんに対しても、可能な限り緊急内視鏡を行う体制を取っております。
 消化器内視鏡検査・処置実績
処置 H22 H23 H24 H25
 上部消化管内視鏡 2,161 2,412 2,706 2,946
 下部消化管内視鏡 1,469 1,813 1,913 2,145
 ポリペクトミー、EMR 343 487 468 553
 ESD(大腸)* 4 11 8 22
 ESD(食道 0 4 3 1
 ESD(胃) 17 16 29 25
 ERCP(EST、砕石含) 165 151 150 178
 小腸カプセル内視鏡 0 14 12 10
 ※ ESD(大腸):H23までは「φ3cm以上のポリープの切除」数となります。

今後について

 今後は「出来る限り苦痛が少い検査」を受けて頂くために、鎮静剤あるいは鎮痛剤を併用して検査を行う予定で、その場合は覚醒されるまでの間、安静室(リカバリールーム)にてお休みして頂きます。
 また増加する内視鏡検査に対応するため、検査室の拡張も検討し、皆様のご要望にお応えて行きたいと思います。

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