研修医リレー日誌2005 Sep

  4月から内科に医師として働き始めて半年が経ちました。本当にあっという間に毎日が過ぎ、足りないと思いつつも今月で内科の研修が終わります。

 今は呼吸器内科の先生方について研修中です。呼吸器内科は学生時代から苦手でしたが、本を読んだり先生に聞いたりして、聴診、抗生剤の選択、画像の読み方を学んでいます。
 誤嚥性肺炎、喘息の患者さんが多く、他の内科の先生に付いているときでも呼吸器疾患の患者さんは常に受け持っている状態でしたが、まだまだ勉強不足です。ご高齢の患者さんが多いので、誤嚥性肺炎とはいえ、あなどれません。 
 今日入院の患者さんの訴えは発熱だけだけれど、その背後には何かないか、絶対に見落とさないぞ、とレントゲンと対決するつもりでじっくり観察する。
 他にも高血圧や糖尿病、認知症をお持ちの方が殆どであり、その治療やリハビリの実施、介護認定から訪問看護の手配など、お家に帰るまで沢山の事も考える必要があります。なるべく早くお家に帰れるように、これがご高齢の患者さんには一番の目標です。
 そのほか、呼吸器にまわって初めて抗癌剤を自分で用量を計算し、溶解液に解かして点滴をしたり、気管支鏡を先生の指導の下行ったり、日々新しいことの連続でした。
  検査手技が進歩したとはいえ、聴診はとても大切だ。
 指導医の指摘する呼吸音を、私も必死で聞き分ける努力を積み重ねている。でも、難しいなぁ。
 今振り返れば、国家試験の発表翌日から一息つく間も無く、新しいことを失敗を繰り返しながらも日々学び、走り続けた半年でした。最初の数ヶ月は病棟の仕事に慣れるまで、コメディカルの方々には本当に迷惑をかけてばかりでした(でも、江東病院は本当に皆さんが優しいです。ここに就職して一番良かった点です)。
 体力には自信があったものの、精神的に知らず知らず疲れていて、今まで治っていた湿疹が悪化してしまったほどでした。(今は少し慣れてきて、治っています)
 少しでも疑問に思ったら、テキストのページを繰る。
 しかし、本当に患者さんの症状は一人一人個性的だ。
 江東病院はまだアナログです。カルテ、指示書、処方、などすべてが手書きです。勿論、面倒だと思うことも多々あります。しかし、字を綺麗に書く事、間違いの内容に注意して書くことがとても大切だとわかりましたし、もし今後電子カルテになったとしても、常に注意をして書くことが出来るのではないでしょうか。
 胸が高鳴る瞬間だ。X線写真の重なりに異常所見を見出した。
 早速、CT,気管支鏡などの検査を予定しよう。

 正直に話すと、私は人と話すことを大変だと思ったことはありませんでした。未熟な研修医に出来ることは、患者さんと出来るだけ話して、訴えに耳を傾けることに尽きると思います。しかし実際には、日々入れ替わり入ってくる入院患者さん、ストレスでやり場のない患者さんを目の前に毎日を過ごす事が、いかに大変か、痛感しています。患者さんから見れば私も医者です。いろんな質問が日々飛び出し、それに答えることの出来ない自分をもどかしく感じています。
 次から次へとやることが沸いてくる。しかし、一つ一つはきちんとこなさなければ。スピードと正確さ、両立はナカナカ難しいけど。カルテはきっちり書いています。

  9月で内科も終わり。もう内科を研修することはない、とこの半年心に決めていたものの、今になって、もっと勉強して、患者さんに自分の意見を少しでも言えるようになったら内科をもう少し回りたいなと思っています。



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