Otorhinolaryngology
耳鼻咽喉科
Introduction
診療科紹介
当院耳鼻咽喉科では、鼻疾患の手術治療に注力し、以下のような診療に対応しております。
鼻詰まりの手術
- 鼻中隔矯正術(内視鏡下鼻中隔手術Ⅰ型)
- 下鼻甲介手術 (内視鏡下鼻腔手術Ⅰ型)
重症アレルギー性鼻炎 ・難治性のくしゃみ・鼻水の手術
- 後鼻神経切断術(経鼻腔翼突管神経切断術)
副鼻腔炎の手術
- 内視鏡下鼻・副鼻腔手術
上記手術を毎週金曜日に行っています。

Specialties
主な対象疾患
耳下腺腫瘍や甲状腺腫瘍など頚部の手術必要な場合は専門医療機関へ紹介となります。
※Bスポット治療、ネブライザーは行なっておりません。
※頸部膿瘍や急性喉頭蓋炎などの対応は行っておりません。
Specialties
当科の特色、得意分野
好酸球性副鼻腔炎について(新たな治療方法も含めて)
副鼻腔の近くには頭や目など重要な臓器が近接しています。合併症なく手術を行うには高度な技術と専門の機器が必要です。
当院では合併症を起こすことなく安全に手術を行うため、様々な機器を導入しております。
当院では副鼻腔手術ナビゲーションシステム、4Kの内視鏡カメラ、マイクロデブリッダー(ポリープを吸引しながら切除する器械)、多数の鉗子(骨や粘膜を切除する細長い専用器具)を導入しております。
安全に手術を行うために最新の機材を、揃えております。内視鏡はオリンパス社製4Kシステムを使用します。
副鼻腔の手術を行うには様々な鉗子が必要です。こちらは使用するものの一部です。

[ 鼻の手術の流れ ]
※当院では全身麻酔下に手術を行っています。
※こちらは鼻の手術に対する日程で、他の手術に関しては10日前後の入院となります。
●外来受診
- 現在までの治療経過や症状、鼻の中の状態、手術希望等をうかがいます。
- アレルギーの血液検査をお持ちの場合は一緒に持参ください。
●手術スケジュール調整
- 手術適応がある場合には手術や術前検査の日程を調整します。
●手術当日(金曜日)
- 1件目の方は午前9時より手術が開始されます。 2件目の方は1件目が終わり次第開始となります。
手術終了後は鼻の中にタンポン(スポンジ)を挿入して手術終了です。
●術後
- 全身麻酔のため1泊入院し翌日土曜日午前に退院となります。
※こちらは鼻の手術に対する日程で、他の手術に関しては10日前後の入院となります。
●退院(土曜日午前)
- 3~4日後に鼻内のスポンジを取り除きます。
外来受診はは週1回程度の経過観察を行います。
術後の鼻の中にかさぶたがつくので自宅では鼻洗浄を頻回に行っていただきます。
1ヶ月程度すると鼻内も安定してきます。
完全に回復するまで3ヶ月程度要するため継続した経過観察が必要です。
薬で治らない鼻汁やくしゃみでお困りの方へ
重症のアレルギー性鼻炎や、血管運動性鼻炎では一般的な内服薬や点鼻薬で改善しない場合があります。
鼻汁やくしゃみに関して鼻の奥にある神経が症状を起こしていることがあり、これを切断すること症状が改善します。
当院では全身麻酔下の「後鼻神経切断術」を行っております。
*後鼻神経切断術とは
後鼻神経切断術(こうびしんけいせつだんじゅつ)は、重症のアレルギー性鼻炎や血管運動性鼻炎に対して行われ、主に鼻汁やくしゃみ症状を改善することを目的に行います。
後鼻神経は副交感神経の枝で左右に鼻内に1本ずつ分布しています。
この手術は神経を切断することにより下鼻甲介からの鼻汁分泌を抑制し、鼻内の粘膜の過剰な過剰反応を抑えます。
これにより鼻汁やくしゃみが改善されることが期待されます。
また、この手術では内視鏡下鼻腔手術と同時に施行されることが多いです。
*治療効果
後鼻神経切断術により鼻汁、くしゃみに関して概ね8割程度の人に改善を認めます。
*副作用や合併症などのリスク
- 術後出血
後鼻神経は血管の近くを走っているため、ごく稀に術後出血される方がいらっしゃいます。 - 乾燥感
鼻汁分泌量が減少するため長期的には、乾燥感を感じる方がいらっしゃいます。
Staff
診療スタッフ

野島 暁人(のじま あきひと)
役職
耳鼻咽喉科医師
出身校
日本大学(平成23年卒業)
専門分野
耳鼻咽喉科一般、鼻科学
資格
- 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 耳鼻咽喉科専門医
- 難病指定医
Achievement
実績
手術名 | 2024年 |
---|---|
口蓋扁桃摘出術 | 48 |
内視鏡下鼻腔手術Ⅰ型 | 14 |
内視鏡下鼻中隔手術Ⅰ型 | 24 |
内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅲ型/Ⅳ型 | 31 |
経鼻腔的翼突管神経切除術 | 8 |