腎臓内科(血液浄化センター)

Nephrology / Blood purification

腎臓内科(血液浄化センター)

Introduction

診療科紹介

腎臓は、全身の体液の恒常性維持の中心的役割を担い、造血や電解質代謝(ナトリウム、カリウム、カルシウムなど)にも関与する重要な臓器です。

最近は高血圧や糖尿病などの生活習慣病の増加を背景とした慢性腎臓病(CKD : Chronic Kidney Disease)の増加が社会的にも問題になっています。

さらに慢性腎臓病では、心臓病や脳卒中など心血管疾患の合併が多く、臓器連関の要と言えます。腎疾患は全身疾患の初期症状としてあらわれたり、全身疾患が重症化すると腎機能が悪化したり、腎臓を窓口として、全身を総合的に診ることが腎臓内科医の使命と考え診療にあたっております。

Specialties

主な対象疾患

我々がカバーすべき疾患は、尿検査異常(蛋白尿、血尿)から腎臓病全般(慢性糸球体腎炎、ネフローゼ症候群、腎硬化症、糖尿病性腎臓病、慢性腎臓病、末期腎不全、急性腎障害)、血管炎症候群(ANCA関連血管炎・抗GBM抗体型腎炎など)・薬剤性腎障害・遺伝性腎疾患(常染色体優性多発性嚢胞腎・アルポート症候群など)・体液異常(電解質異常・酸塩基平衡異常など)・高血圧・高尿酸血症・痛風・透析合併症(バスキュラーアクセストラブル・二次性副甲状腺機能亢進症・透析困難症など)など多岐にわたります。

Specialties

当科の特色、得意分野

  • 当院腎臓内科は、4名の常勤医を中心に、外来と入院診療にあたっております。
  • 日本腎臓学会、日本透析医学会の研修施設となっております。

当科の治療方針は下記のとおりです。

①腎臓病の正確な診断と個々の病態に合わせた適切な治療

血液・尿検査、画像診断、腎生検などによる精密検査により正確な診断を行った上で、最新の知見やガイドラインに沿った治療を提供します。

②腎不全進行の阻止

急性・慢性腎不全の患者さんに対して、原疾患の治療、慢性腎臓病に対する薬物療法と食事療法、加えて合併症対策などの複合的治療により、透析導入をできるだけ回避するように努めております。

③腎不全に対する透析療法と多様な血液浄化療法

当院の血液浄化センターはベッド34床(うち個室1床、感染症用テント1床含む)を有し、末期腎不全に対する血液浄化療法をはじめ、腎疾患以外の全身疾患に対する血漿交換療法や難治性腹水に対し腹水濾過濃縮再静注療法(CART)などにも対応いたします。

Staff

診療スタッフ

田中 裕一(たなか ゆういち)

役職

腎臓内科部長

出身校

順天堂大学(平成9年卒業)

専門分野

腎臓病、高血圧、生活習慣病、 血液浄化療法、バスキュラーアクセス手術

資格

  • 日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
  • 日本腎臓学会腎臓専門医・指導医
  • 日本透析医学会専門医・指導医
  • 日本透析医学会 VA血管内治療認定医
  • 医学博士

中山 麻衣子(なかやま まいこ)

役職

腎臓内科医師

出身校

順天堂大学

専門分野

腎臓内科

資格

  • 日本内科学会認定内科医
  • 日本腎臓学会腎臓専門医

齊藤 翠(さいとう みどり)

役職

腎臓内科医師

出身校

順天堂大学

専門分野

腎臓病

資格

  • 日本内科学会認定内科医
  • 日本腎臓学会腎臓専門医

加藤 有紗(かとう ありさ)

役職

腎臓内科医師

出身校

川崎医科大学

専門分野

腎臓病

資格

  • 日本内科学会内科専門医

海老原 功(えびはら いさお)

役職

名誉院長

出身校

順天堂大学

専門分野

腎臓病、高血圧、糖尿病

資格

  • 順天堂大学腎臓内科客員教授
  • 日本内科学会認定内科医
  • 日本腎臓学会腎臓専門医・指導医
  • 日本透析医学会専門医

Achievement

実績

治療方法2020年2021年2022年
血液透析総数13,96212,91112,316
入院透析患者数359366336
新規導入患者数454045
血漿交換など血液浄化 症例数132113
腹水濃縮再還流(CART)症例数615235
シャント手術715446
シャントPTA156176156

About popular diseases

ポピュラーな病気について