Uterine fibroid
子宮筋腫
1.子宮筋腫とは
子宮筋層に発生する良性腫瘍で、女性の8割にみられるポピュラーな病気です。
2.症状
多くは無症状ですが、症状としては月経量の増加やそれに伴う貧血、下腹部の圧迫感、下腹部痛、腰痛、頻尿、不妊などがみられます。
3.原因と病態
発生、増大に女性ホルモン(エストロゲン)が関与すると言われています。筋腫のできる場所によって、粘膜下筋腫、筋層内筋腫、漿膜下筋腫に分けられます。
4.診断
内診で不整形の硬く腫大した子宮を触れます。超音波検査、CT、MRIなどで充実性腫瘤が認められます。
5.治療
- 経過観察
無症状で小さい場合は定期的に経過観察を行います。 - 手術療法
症状がある場合や巨大な場合は、手術を検討します。手術の方法には筋腫核出術、子宮全摘術があります。
将来子供が欲しい人は筋腫だけを取る筋腫核出術を行いますが、再発のリスクがあります。 - 薬物治療
女性ホルモンを抑える薬を使用します。骨粗鬆症などのリスクがあるため、一時的な使用になります。
貧血に対して対処療法で鉄剤を使用することもあります。
- 診療科のご紹介:婦人科