Spinal disease
脊椎疾患
患者さんにより良い治療を受けていただけるよう、常にエビデンスの有る治療方法を取り入れるようにしております。手術が必要となった場合は低侵襲手術を心がけておりますので、早期退院・早期復帰が可能となり、また体への負担を減らすことで高齢者の方にも手術を行うことができます。
当院で治療している主な脊椎疾患
- 頚椎椎間板ヘルニア
- 頚椎症性脊髄症
- 頚椎後縦靭帯骨化症
- 頚椎症性神経根症
上記4つの疾患に関して、先ずは内服やブロック注射の治療を行いますが、症状が改善しない場合や、脊髄症状(手が自由に動かない、歩行が困難など)が進行する場合は手術が必要となります。手術は脊髄誘発電位で脊髄の安全を確認しながら、頚の前、または後ろから顕微鏡下に行います。
- 腰椎椎間板ヘルニア
- 腰部脊柱管狭窄症
- 腰椎変性すべり症
上記3つの疾患に関して、先ずは内服やブロック注射の治療を行いますが、痛みが強い場合や、麻痺(足に力が入らない、排尿排便が困難など)が進行する場合は最終手段として手術が必要となります。
腰椎椎間板ヘルニアに対しては、1泊の入院で行える椎間板内酵素注入療法(ヘルニコア注射)なども多く行っております。
腰部脊柱管狭窄症に対しては、なるべく金属で固定しないように顕微鏡下脊柱管拡大減圧術を行います。固定術が必要な場合でもMini-open TLIF、XLIFなど最新の術式を選択します。
- 骨粗鬆症性椎体圧迫骨折
高齢者の健康寿命を獲得すためには、早期に活動性が改善する治療を行うことが重要です。寝たきりの原因の一つ骨粗鬆症性椎体圧迫骨折に対して、早期離床を目指すBKP(経皮的椎体形成術)を筆頭に、経皮的スクリューで整復固定する低侵襲脊椎後方固定術などを行っています。術後早期からのリハビリに加え、ベースにある骨粗鬆症に対しても積極的な治療を行い、トータル的な治療を目指します。
- 成人脊柱変形
背骨が曲がってしまったことによる疲労や腰痛で、歩行が困難となる場合があります。生活に支障が出る場合は手術治療を行う場合があります。背骨を真っ直ぐに矯正して固定する大きな手術となりますが、手術手技はもちろん周囲のサポート等、安全に手術を行える体制を整えています。
- 小児側弯症
- 特発性側弯症
当院は公益財団法人・東京都予防医学協会認定の脊柱側弯症専門病院です。側弯症学校検診や運動器検診などの一次検診において二次検診をすすめられた場合だけではなく、一次検診で気になった場合など、どんなことでも構いませんので相談して下さい。
特発性側弯症は身長が急に伸びる時期(概ね初潮時期)に曲がりが進行してしまう可能性があります。この時期を逃さないように治療介入をすることが大切です。曲がりが大きい場合は装具治療が必要となりますが、患者さんは多感な思春期ですので、患者家族の気持ちに寄り添って治療するように心がけております。万が一、手術が望ましいと考えられた場合も順天堂大学と連携を取り対応いたします。
- 胸椎・腰椎 硬膜内髄外腫瘍
- 胸椎・腰椎 後縦靭帯骨化症
- 頚椎・胸椎・腰椎 椎体椎間板炎・化膿性脊椎炎
- 外傷・脊椎骨折
など幅広い疾患に対応し、治療を行っております。
- 診療科のご紹介:整形外科